ワーキングマザーの日々の思い、読書とPCと大学生(母)日記など
沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

山崎 豊子 新潮社 2001-11
売り上げランキング : 5314

おすすめ平均 starAve
star1確かに面白いが…読者の読力が問われる本
star2モデルの会社からはかなり批判されたらしい
star3悪いけどイラっとした

by ヨメレバ
私のおすすめ度 ★★★★☆(?) 引きつけられ一気に読みましたが、オススメしたいかどうかは悩みどころです

登場人物、各機関・組織などを事実に基づき小説的に再構築した小説、とある。
重たい内容でした。
web拍手 by FC2
しかも読み始めたのは1/3。その後、実在する日航は、あれよあれよと更生法申請へと。
去年の映画公開との関係はあるのでしょうか。
遅かれ早かれそういう事態になったのでしょうか。
事実に基づいたことがらと、「再構築」というか小説的に作った部分との違いがわかるはずもなく
ただ、個人名や企業名を変えただけの事実なのか、という錯覚になる。
特に事故の部分では生存者など聞き覚えのある方の実名ででてきているので、事実を綴ったという印象でした。
またテレビで言っている「親方日の丸」という意味を知らなかったのですが、こういうことなんだ、と思ったりしました。

さて、この小説は5冊にわかれ、

アフリカ篇 2冊、恩地さんが労働組合委員長として経営陣と対立した結果、
カラチ、テヘラン、そしてナイロビという左遷人事に耐える中、一部回想形式で描かれている。
一方、副委員長だった行天は、恩地と相反して、出世街道。

御巣鷹山篇  1冊
10年の左遷に耐えて日本に帰国した恩地さん。更に10年の間、東京での閑職へ
そこに御巣鷹山でジャンボ機墜落事故が発生。遺族係へ回される。
報道はされなかったと思われる、事故、遺体の無惨さ、遺族の無念さがかかれている。
知っている実在者の名前もでてきていて驚いた。
この1冊は他の4冊とは雰囲気が違っていた。
あの事故は、私が大学受験の為、通っていた代ゼミの講義のときに聞いたと記憶している。
ご遺族の意見にあったように、腰位置のシートベルトのせいで、
ほとんどの遺体がお腹のところで切れてしまっていたので
乗務員の肩掛けの方が安全なら、皆そうすべき、
頭を前の椅子にぶつけて損傷が多かったので、座席を後ろ向きにしたら
などというのはその後検討されたのか心配になる。

会長室篇  2冊
御巣鷹山墜落事故後、総理は国民航空の再建を期して、
関西の紡績会社の会長・国見さんを国民航空会長にして新体制をスタート。
恩地さんは東京に戻されて、新設の「会長室」の部長に抜擢。
改革しようとする国見と恩地 vs 改革されては困る私腹を肥やした人々(社内、子会社、政界)
最後は急展開につぐ急展開。
役立ったのは針金のように細い細井さん! 
自身の身をなげてのノート送付。同じ書類でも送り先を間違えたら闇に葬られるところ。ナイスでした。

「沈まぬ太陽」の「太陽」とはなんだろうか? と思いながら読んでました。
・西へ西へと転勤して、太陽が沈まない ?
 (それにしても、そこに寝泊まりしたら沈むしな)
・左遷されてもへこまず、求心力のある恩地さんが「太陽」みたいな人?
・ずさんでも、潰れない「国民航空」?

物語の最後のしめくくり、
「何一つ遮るもののないサバンナの地平線へ黄金の矢を放つアフリカの大きな夕陽」のことだそうです。
そう、最後にまたサバンナです!

    
関連記事


Read More を閉じる▲
しかも読み始めたのは1/3。その後、実在する日航は、あれよあれよと更生法申請へと。
去年の映画公開との関係はあるのでしょうか。
遅かれ早かれそういう事態になったのでしょうか。
事実に基づいたことがらと、「再構築」というか小説的に作った部分との違いがわかるはずもなく
ただ、個人名や企業名を変えただけの事実なのか、という錯覚になる。
特に事故の部分では生存者など聞き覚えのある方の実名ででてきているので、事実を綴ったという印象でした。
またテレビで言っている「親方日の丸」という意味を知らなかったのですが、こういうことなんだ、と思ったりしました。

さて、この小説は5冊にわかれ、

アフリカ篇 2冊、恩地さんが労働組合委員長として経営陣と対立した結果、
カラチ、テヘラン、そしてナイロビという左遷人事に耐える中、一部回想形式で描かれている。
一方、副委員長だった行天は、恩地と相反して、出世街道。

御巣鷹山篇  1冊
10年の左遷に耐えて日本に帰国した恩地さん。更に10年の間、東京での閑職へ
そこに御巣鷹山でジャンボ機墜落事故が発生。遺族係へ回される。
報道はされなかったと思われる、事故、遺体の無惨さ、遺族の無念さがかかれている。
知っている実在者の名前もでてきていて驚いた。
この1冊は他の4冊とは雰囲気が違っていた。
あの事故は、私が大学受験の為、通っていた代ゼミの講義のときに聞いたと記憶している。
ご遺族の意見にあったように、腰位置のシートベルトのせいで、
ほとんどの遺体がお腹のところで切れてしまっていたので
乗務員の肩掛けの方が安全なら、皆そうすべき、
頭を前の椅子にぶつけて損傷が多かったので、座席を後ろ向きにしたら
などというのはその後検討されたのか心配になる。

会長室篇  2冊
御巣鷹山墜落事故後、総理は国民航空の再建を期して、
関西の紡績会社の会長・国見さんを国民航空会長にして新体制をスタート。
恩地さんは東京に戻されて、新設の「会長室」の部長に抜擢。
改革しようとする国見と恩地 vs 改革されては困る私腹を肥やした人々(社内、子会社、政界)
最後は急展開につぐ急展開。
役立ったのは針金のように細い細井さん! 
自身の身をなげてのノート送付。同じ書類でも送り先を間違えたら闇に葬られるところ。ナイスでした。

「沈まぬ太陽」の「太陽」とはなんだろうか? と思いながら読んでました。
・西へ西へと転勤して、太陽が沈まない ?
 (それにしても、そこに寝泊まりしたら沈むしな)
・左遷されてもへこまず、求心力のある恩地さんが「太陽」みたいな人?
・ずさんでも、潰れない「国民航空」?

物語の最後のしめくくり、
「何一つ遮るもののないサバンナの地平線へ黄金の矢を放つアフリカの大きな夕陽」のことだそうです。
そう、最後にまたサバンナです!

    
関連記事

【2010/01/25 22:15】 | 読書
【タグ】 山崎豊子  
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック