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東京ダモイ

鏑木 蓮 講談社 2006-08-10
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おすすめ平均 starAve
star1作者は上手く纏め上げている
star2シベリア抑留を知らない世代へ
star3いかにも乱歩賞らしい作品

by ヨメレバ
私のおすすめ度 ★★★★☆ 60年を隔てた話がうまく繋がったミステリーです

ひき続き、鏑木蓮さんの作品。
今度は随分作風が違っています。
ダモイとは帰還 という意味だそうです。

第二次世界大戦後、シベリア抑留、そして過酷な線路工事をさせられる元・日本人兵士
そのなかで不可解な死を遂げた鴻山中尉。
その第一発見者である高津二等兵が、約60年後に当時の手記を自費出版させようとする。
その原稿と、自費出版を行う出版社の担当の槙野クンと警察の捜査側との3つで、ストーリーが展開します。

高津に二度目に呼び出されて、会いに行った槙野。
遠路はるばる着いたら、高津は追加の原稿と置き手紙を残して失踪。
一方、近くの舞鶴港で、当時、そのシベリア俘虜収容所の看護婦をしていたロシア人のおばちゃんが殺害され、
一緒にいた男性は行方不明に。

高津の手記、句を、編集者側と警察側、それぞれで解釈していくうちに、
真犯人が浮かびあがります。
それにしても中途半端な高津クンに比べて上司の女性や、妹はすごいな、と思いました。

「帝」の字が残った壷の破片は、そう繋がるのか、と、してやられた感じと、
それが発見された時の恐怖感が強かったです。

真犯人の自供を読んでから冒頭の事件部分を見直すと、すべての題材がここに書かれていたことに気づきます。
最初読んだときは、凍てつくシベリアの、さらによくわからない単語が並んで何回だったのですが…

ただ、60年後の3つの殺人事件は、偶然が偶然をよんでこういう展開になったのは
うまくいきすぎ(?)
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【2010/10/09 22:12】 | 読書
【タグ】 鏑木蓮  
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